第十四作(衣服)

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 あれ、この部屋のライトは淡いピンク色ですね。ふと見るとベットシーツが紫、紫色です。ご兄弟そろって趣味は他のかたと一線を画していませんか。いえ、気にしてはいけませんね。僕には関係ありませんから。そんなことより早く下着を身につけなくてはいけません。袋から新しい下着を取り出しました。部屋の外からは複数の足音がします。  「将生!大丈夫か?どこだ?どこに居る?」  今、まだ返事はきませんっ!  「兄貴、将生をどこへやった?」  「さあ?どこだろうねぇ?」  ガタガタと音がします。早く履かなきゃ。慌てて下着を身につけました。  「ええっ??」  思わず大きな声が出てしまいました。
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