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第三話 <Tバック>
これはいわゆる......Tバックと呼ばれるものですね。こんな下着を身につける日が来るとは......涙が出そうです。
「将生、寝室にいるのか?」
まずいです、香月さんです。早くさっきのスキニーを履かなくてはいけません。あ、あれっ?ありません、おいて来てしまいました。一巻の終わりです。
寝室の扉が音を立てて開きました。
「将生?一体何をしてるんだ!?」
香月さんは怒った顔をしています。そうなりますよね、そうですよね。でも浮気ではないのです、本当です。
あれ?浮気になるのかと考えるという事は、やはり僕は香月さんと付き合っているということなのでしょうか。
「その格好……オミっ!おまえ将生に何をした!」
正確には僕の服を脱がせたのはオミさんではありません、お醤油です。
「俺じゃ無いよ、将生が自分で脱いだんだよ。ねえ?」
誤解を生む表現はやめて下さい。
「自分ですけど、自分じゃないですっお醤油が……」
もう何を言い訳してるのかわかりません。パニックです!
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