第十四作(衣服)

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第三話 <Tバック>    これはいわゆる......Tバックと呼ばれるものですね。こんな下着を身につける日が来るとは......涙が出そうです。  「将生、寝室にいるのか?」  まずいです、香月さんです。早くさっきのスキニーを履かなくてはいけません。あ、あれっ?ありません、おいて来てしまいました。一巻の終わりです。  寝室の扉が音を立てて開きました。  「将生?一体何をしてるんだ!?」  香月さんは怒った顔をしています。そうなりますよね、そうですよね。でも浮気ではないのです、本当です。  あれ?浮気になるのかと考えるという事は、やはり僕は香月さんと付き合っているということなのでしょうか。  「その格好……オミっ!おまえ将生に何をした!」  正確には僕の服を脱がせたのはオミさんではありません、お醤油です。  「俺じゃ無いよ、将生が自分で脱いだんだよ。ねえ?」  誤解を生む表現はやめて下さい。  「自分ですけど、自分じゃないですっお醤油が……」  もう何を言い訳してるのかわかりません。パニックです!     
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