第十四作(衣服)

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 第五話 <ローライズボクサー>  「香月さん!昨日着ていた服はどちらにありますか?今朝、乾燥機に入っていましたよね?」  「ああ、あの暗い色の服か。捨てようかと思っていたけれど」  「ダメです。お願いですから、あれを全部もってきてください!そもそも香月さんにもらった服は、全部お醤油色ですから。あの服よりも色彩は暗いですから」  「え、俺がとってくるの?」  いえいえ、自分で取りにいけるような格好ならとっくに帰っていますよね。  「でもなぁ……こんな可愛い格好の将生をここに置いておくのは心配」  「隣なんですから、一分くらいですよね。大丈夫です!早く行ってきてください」  香月さんは渋々洋服を取りに出て行きました。香月さんが出てすぐにオミさんが、下着を手に戻ってきました。  「仕方ないから、このローライズあげるよ」  普通の下着もあるんじゃないですか。最初になぜそれを寄越してくれないのか理解できません。でも、もう香月さんが取りに行ってくださったので、それも不要かもしれませんが。  「これ俺のボクサーなんだよね、それを将生にあげるんだよ。だ・か・ら、代わりに、その代わりにね?」     
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