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仕方なく素直にドアを開けると呆れ顔の香月さんがいた。
「ほら、汗かいてしまっているし。こっちへおいで」
優しくいつもの香月さんの笑顔に誘われて素直についてリビングへ移動しました。そうですね、香月さんは僕のために浴衣を買ってきてくれた人でしたね。丁度オミさんも帰ってきました。
「ユズ、これ」
ぽんと投げてよこした和柄の紙袋を受け取ると、香月さんが優しい笑顔で語り掛けてきます。この笑顔には逆らえません。
「一旦、この浴衣を緩めるね」
もう下着も着替えたし、大丈夫です。香月さんは緩めると言った浴衣を脱がせると、ぽんとソファの上に投げました。
あれ?なぜ浴衣はあんな遠くへ行くのでしょう。
「将生、手をだしてごらん」
広げられた香月さんの手の上に両手を乗せました。しゅるると浴衣の紐が、え?紐!?
「やっぱり正しく着るなら、ここは褌だよね」
ええっ?ど、どう言う事でしょう。いきなりリビングで下着姿で手を縛られています。
「将生が大人しく着替えさせてくれたらこんな事しなくても良いのに」
少しさびそうな笑顔の香月さん。いきなり下着をずるんと下げられました。オミさんが本当に嬉しそうにこちらをみています。
「ああ、縛られて俺の家のリビングで裸とか最高」
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