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「すみません、どちらも無しです。お帰りください」
「ちょっと待って!出会いサイトの板見てちゃんと来たんだぞ」
「そうですよ。僕だって、一睡もせずに始発で来たんですから!」
同時に二人で大きな声を出されても言われている事がまだ見えてこないのですが。
「出会い系サイト?何の話ですか?」
「つまり、君は俺たちが好みではないから、断ろうというんだね。そんな詭弁は許さないよ」
詭弁も何もありません、だって身に覚えのないことで詰められているのですから。
「ですから、出会いサイトなんて知りません!お二人共お帰りください」
「ちょっと待ってください。僕の携帯、これ見てくださいよ」
”お相手を探しています、寂しいです。どなたか温めてください。いつでも大歓迎!〇〇区〇〇町xxxです。僕はアパートで独りぼっちです。二階の203号にいます。あなたの素敵なコスプレ姿を期待しています。一番お似合いの格好でぜひいらしてくださいネッ?”
とんでもない恥ずかしいメッセージ付きで、僕の住所と僕のDVDの写真がいくつか貼られていました。ぼ、僕じゃないです。そもそもこんな言葉遣いしません。
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