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三章 高校生活ではありえなかったよ
カンカンカンカンカンカンカンカン金属と金属がぶつかり合う音で目を覚ました。
目を開けると、俺と同じ年齢くらいに見える金髪のロングヘアーの女子がフライパンのような物と、金属の棒を持って立っていた。
「うわぁあ」俺は悲鳴をあげてすぐに布団から起き上がった。
高校生活では、女子と喋りたい気持ちはあったが、いざ話そうと緊張して上手く喋れなかったのでこんな近くで女子を見ると、もうどうにかなりそうだった。
「ちょっと、いつまで寝てんのよ。パパが呼んでるわよ。とっとと、部屋から出なさい。」
キツめの口調で部屋から追い出される。部屋から出ると、自分が居た部屋以外にも両隣に二部屋ずつあり、右側の方を見ると階段があった。
どっちに行けば良いのか悩んでオロオロしていると、
「部屋は私が掃除しとくから1人で階段を下りてね。」
と勘違いも良いところの発言が浴びせられる。
「お、おう。」何も言い返せず黙って降りると、ヒロトが居た。
「おはよう。よく寝れたか?」
「はい。昨日はありがとうございます。」
すると、ヒロトは突然難しそうな顔をする。
「悪い報告と良い報告どっちから聞きたい?」
「え、なんですか急に……。」
何か胸騒ぎした。
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