三章 高校生活ではありえなかったよ

8/8
前へ
/30ページ
次へ
「そんな質問されるとは思わなかったわ。 そうねー腰辺りなら掴んでも良いわよ。」 指でぐるぐる腰骨のあたりを指す。 ごくっソルディアにも絶対聞こえるくらいの音で唾を飲んだ。 「じゃあ行くよ。触るよ。本当に良いんだね。」 「早くしなさいよ。振り落とされるわよ。」 ゆっくりと触れる。…………… 「高校生活では、ありえなかったよ。」 激しい喜びにかられながら、しっかりとその感触を味わっていた。 「何か気持ち悪いわね。まぁ行くわよ。」 ソルディアがベルを足で軽くつつくと走り出して街に向かっていった。 すぐに、街に着くとベルを馬小屋に戻した。 「じゃあ、どっか街で行きたい所ある?」さっきの魔物の男が言っていた冒険者と言う言葉が気になった。 「あの、冒険者ギルドに行ってみたいなぁ。」 「ふーん。なるほどね。良いわよ。案内したげる。」 部屋に戻って池田家秘伝の旅行セット持ってきて、ふっと店を見ると【ジテンシャのヒロト】と書かれた看板があった。 「行こう。」そう言うと、2人は冒険者ギルドへ向かった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加