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4章 ついに起きてしまったか
冒険者ギルドへは、ゆっくりと2人で喋りながら歩いていた。
「もっと、ベルの世話とか他のジテンシャの世話をして関係を深めていかないとね。」
「あっおう。頑張るよ。」
話に集中したかったが、背中の荷物が重たくて、返事が雑になってしまった。
石畳の大通りを進んで行くと、冒険者ギルド【クパーニャ】と書いた巨大な看板が見えてきた。
思わずその外観に圧倒される。
「うわああ、何て大きいんだ。俺も冒険者になろうかな。」
「何言ってんのよ。あんたはジテンシャのヒロトの従業員でしょ。勝手なこと言わないでよ。」
軽い気持ちで言った言葉だったが、ソルディアの気分を害したようだ。
「ごめん。ソルディア。でも、俺の友達は異世界でなんか困ったりしたら、冒険者ギルド言って冒険者になっときゃーまじ楽勝って言ってたから。つい……。」
「馬鹿な言ってんじゃないわよ。異世界とかよくわからないけど、今まで戦闘もした事のない人が魔物と戦えるわけ無いじゃない。それに、冒険者は何かあったら、真っ先に命を懸けて戦いに行くのよ。進んで命を捨てに行く職業に就くなんて馬鹿みたい。あんたはうちで食って行けるんだから手は出さない事。」
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