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すると、ギルドの従業員らしきポニーテールの女性が近づいてきた。
「何かお飲み物とかいります?」
どうやら、椅子に座って居たので、注文を取りに来たのだろう。
こういう時に頼むものは、決まっている。
「コーヒーをブラックでお願いしますね」
「コーヒーって何ですか?」
従業員は、動きを止めて困ったなという顔をしていた。
「えっえーと、豆の汁の事ですよ」
「わかりました。お持ちいたしますね」
そう言うと従業員は、厨房の方へ戻って行った。どうやら、俺の意図が伝わったらしい。
飲み物が来るまでの間持ち物の確認の続きをすることにした。
机の上に、一つずつ物を出していく。
辞書
我が家の家訓書
先祖の若かりし日の写真集
吹き矢
カスタネット
ここら辺くらいまでで俺は、持ち物の確認の手を止めた。
そして、叫んだ。
「ガラクタばっか詰め込んでんじゃねーよ」
あまりの声の大きさに周囲の冒険者の注意はこちらに向いた。
その中でも、ソルディアは、集中して考え事をしているようだった。
そんなソルディアの顔を眺めていると、怒りも治まってきた。
再び荷物を確認しようと白い袋の中に手を突っ込もうとすると、従業員が飲み物を持ってきた。
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