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「て事は、この街めちゃくちゃやべんじゃねぇか?」
若い冒険者のうちの誰かが言った。
それをきっかけに、冒険者達が口々に喋りだした。
「ヒトギンチャクってもうここにいるかもしれねんだろ。」
「死にたくねぇよ。」
「内側と外側から、ヒトギンチャクに襲われたら、いくら軍の奴らでもやばいんじゃ…。」
「この街もう終わりじゃん。」
あちこちで、様々な憶測が飛び交っていた。
すると、ソルディアが、
「この街はやばいわ。離れた方がいいわ。これを街の皆にもに伝えてちょうだい。」
と言い放った。
若い冒険者達は、逃げ出す理由がなくて酒場に留まっている者が多かったが、ソルディアの言葉を聞くと、それを理由にして散り散りになってギルドから、走り去って行った。
あまりの出来事の早さに開いた口が塞がらなかった。
「これで、この街も終わりか。はーマジチョロ過ぎ。残念だわ。」
突然ソルディアが、人が変わったような言葉を漏らす。
「ソルディアさん?チョロ過ぎってどういう事?」
「おっといけない私とした事が、つい口に出しちまったよ。聞かなかったことにしてね。」
「分かったよ、ソルディア。お互いに聞かれたくない事の一つや二つあるもんね。」
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