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2章 えっじてんしゃ?
ぐるっと一周回ってみても辺りには家から持ってきた物以外一面草、草、草、草、草、草が沢山生えていた。
「ここどこだよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。草生えてるわー」
発狂しながら、首を横に振り1人で驚きを表現する。
叫んで少し落ち着いた時に猛烈な寂しさに襲われた。
今まで仲良くしていた俊太や家族など大切な人と急に別れてしまったのだ。
あの時、あんな事を言わなければ良かったなとかもっと喋っとけば良かったななんて後悔がこみ上げてくる。
何かが喉につっかえているような気分だった。
だが、後悔してももう遅かった。
諦めて、誰か人を探すことにした。
ひとまず荷物はその場に置いておき、身を低くして西の方に少しずつ進んでみた。
修学旅行で行った京都と東京以外旅行に行ったことがなく、1人での旅は初めてでなおさら緊張していた。
すると、遠くの方に土煙が見えた。どんどん土煙が大きくなる。
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