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 なにか話していることはわかるけれど、ちっとも言葉は入ってこない。それより、頭を撫でてくれる小峰の手が気持ちよくて、思わずうっとりと目を閉じてしまう。 「……やっぱり、相手が小峰ってところが一番の問題だな」 「警戒心持たせないようにしてるんだ。余計なこと言うなよ」 「はいはい。ま、その割には小峰の初手は大失敗だったと思うけどね」  笑みを含んだヤスの言葉に、小峰は何か言い返している。でも、その言葉を理解したいと思えば思うほど、なぜか意識は沈んでいき、いつの間にかすっかり夢の中に落ちていた。  
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