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僕たちは右側の、入り口に一番近いところにあるテーブル席に座った。席に着くなり晴明が、 「よしっ、今日は俺の奢り!」 と言った。 「えっ、どうしたの急に」 「いやだって音楽祭出てくれるって言ったからさ」 「そんなの大したことないって」 と言ったところで店員さんが水を二つ持ってきて一瞬会話が途切れた。 「いや、ある。いろんな人に頼んだんだけどさ、ホント、誰もやってくんなくて、かなり切羽詰まってたんだよ」 「そうなんだ」 「そう、だからお前らは救世主ってワケ。おばちゃん!醤油二つ!」
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