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吹きながら、ゆっくりと小春を見た。小春も僕を見ていた。小春の音がゆっくりと僕を包み込んでいくような気がした。音を楽しむことが音楽。その感覚が全て分かったわけじゃない。でも今は、はっきりと楽しいと思えた。指が勝手に動くようにソロが出来る。小春のソロを目と耳でしっかり聴くことができる。頭では何も考えていない。ただ、自然と笑みがこぼれて来るのだった。
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