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貫一さんに出会うまでの俺は、淡々と日々を過ごしていた。
将来の目標はなく、なんとなく大学に行って、興味のない講義を受けて、適当に友達付き合いして、告られれば付き合って、でもすぐに面倒になって別れて。
そんなつまらない毎日が、貫一さんと出会って一変した。
いまは毎日楽しくて仕方ない。
「好きですよ、貫一さん」
マススパーしながら告白すると、肩をぺちっと叩かれた。
「アホなこと言ってないで集中しろ。来月プロテストなんだぞ」
「大丈夫ですよ。プロテストの合格率は高いんでしょう? 地区によっては100%もあるって三輪さんが言ってました」
「三輪って……長浜のとこの三輪くん?」
「はい。アプリのID交換して友達になったんです」
「友達って、歳離れてるのに」
「友情に歳の差は関係ありません。愛に歳の差が関係ないように」
ずいっと迫ると、ふいっと顔をそらされた。
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