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俺は胸フェチだったのか?
だがこれまで付き合ってきた彼女たちの胸にはここまで興奮しなかった。
ああ、そうか。貫一さんだからだ。
大好きな人の胸だから、こんなに魅力的なんだ。
「智典? やべ、オチちまったか? 力抜いたんだがなぁ、おい、大丈夫か?」
身体を離されそうになり、慌てて貫一さんの胴にしがみつく。
「お、技をかけ返そうってか? よーし、受けて立つ! ……と言いたいところだが、おまえにかかってこられちゃさすがに敵わないって。俺もう歳だし。はいはいギブギブ、放してくれ」
背中をポンポンと叩かれて、仕方なく腕を解いて身体を起こす。
が、俺の未練がましい手が単独行動を取った。盛り上がった二つの山をわしわしと揉みしだく。
「なにやってんだよっ!」
手を払いのけられてハッとした。腕を組んで胸をガードする貫一さんに慌てて頭を下げる。
「すみません、つい」
「ついってなぁ……気持ち悪いことすんなよ」
気持ち悪い、という言葉がぐっさりと心に突き刺さった。
「……俺が触るとそんなに不快ですか?」
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