先輩ったら可愛い!

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先輩ったら可愛い!

「黒井! 何度言ったらわらかるんだ! タバコは吸うなといってるだろう? 聞いているのか!? 待て! 銀髪の髪もどうにかしろというているだろうに」 「ハァ……先生も飽きないっすね。落ちこぼれの俺にかまうなんて時間の無駄っしょ? 俺はいいから他の人あたってくださいよ。俺に言うだけ無駄無駄っすよ。他に相手いるでしょ?」  声のする方に気を取られ、木にぶつかる僕。  今日も先輩は照井先生に構われている。 (いいな先生。黒井先輩に構われたい……)  やっぱり黒井先輩だ!  不良の中曽根先輩を捕まえに行く予定が逃してしまった。まぁいいか。 「白木大丈夫か!? 全く、黒井には困ったもんだ。白木みたいな優等生を見習って欲しいものだ」 (あー先生に構われてもなぁ、今日も気になる黒井先輩。かっこいいなぁ)  僕はそんなことを考えていると黒井先輩がこっちへ来る。なんだろう? 「ん!」  言葉と共に差し出してきたのは絆創膏。しかも幼稚園児とかが使うキャラモノの。可愛くって思わず笑ってしまうと、先輩はキョトンとして、何か考えると僕の手から絆創膏を奪う。そして、ぶっきらぼうな態度とは裏腹におでこに優しく貼ってくれた。  思わず、『キュンッ』とハートを銃で撃ち抜かれた気分だった。これでウィンクでもされたら死んでしまう。そんな事しないけどね。先輩は。
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