明けていく夜

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そういうと黙っていた明石が、 「俺も一緒に戦わせてくれよな」 とまっすぐこちらを見て言い、フッと思い出したように笑うと、 「松本のマネージャーも戦う気満々だったぞ。 あいつお前の相当なファンだと思う(笑) 人をトコトン惚れさせるの、本当松本の才能だよな。 メンバーも皆ベタ惚れだし」 俺はそのストレートな言葉をぶつけることが出来るのも、かなりな才能だと思う。 …絶対俺は言えない。無理。 照れ隠しに下を向いてると、 明石がゴソゴソと何かの袋を持ってきた。 「酒買ってきたんだ。 飲もうぜ」 『おぅ』 外を見るとまだ暗い。 でももう時期明るくなり始めるだろう。 朝は必ずやってくるのだから。
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