第二章 シュートチャンス

4/4
前へ
/55ページ
次へ
ふと時計を見ると、すでに30分はコートの中にいたらしい。これがあと1時間続くと思うと、桜井は軽く鬱になった。なだれ込むようにペットボトルに手を伸ばすメンバーや、扇風機の前で寝そべる自由人を眺めながら、桜井はぼぅっと天を仰いでいた。ふと、ゴールの音がした方向に目をやると、デンジャーが1人でシュート練習に励んでいた。その後ろ姿は、なぜだかとても悲しそうに見えた。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加