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中々ベットから起き上がれなくて、目覚ましのアラームで仕方なく起き出した。
「…支度しなくちゃ」部屋を出て洗面所に向かう。
冷たい水で顔を洗い鏡を見つめる。
少し目が赤い…
「泣いたのは誤魔化せないかな…」
鏡の中の私に嘆いた。
何度こんな朝を迎えているのだろう…
『いい加減終わりにしなよ、美沙…』
『想うくらいならいいじゃない、美沙…』
結局行ったり来たりの私の心は高校生の時から進まない。
拗らせたままだ…
「莫迦な美沙、幾つになったと…」
自虐する呟きは鏡に映る姿に止められた。
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