2/5
前へ
/14ページ
次へ
中々ベットから起き上がれなくて、目覚ましのアラームで仕方なく起き出した。 「…支度しなくちゃ」部屋を出て洗面所に向かう。 冷たい水で顔を洗い鏡を見つめる。 少し目が赤い… 「泣いたのは誤魔化せないかな…」 鏡の中の私に嘆いた。 何度こんな朝を迎えているのだろう… 『いい加減終わりにしなよ、美沙(みさ)…』 『想うくらいならいいじゃない、美沙…』 結局行ったり来たりの私の心は高校生の時から進まない。 拗らせたままだ… 「莫迦な美沙、幾つになったと…」 自虐する呟きは鏡に映る姿に止められた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加