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だって、僕は12歳・男の子・アメリカンショートヘアです。
ニャンともびっくりさせてしまったでしょうか。
これから、僕がきいていたお話をしてもいいですか、お姉ちゃんを起こすのをやめて・・・
11月○○日
おじいちゃんが死んだ。
大好きだったおじいちゃんが死んだ。
一緒に炬燵に入れてくれて、頭を撫でてくれた。
いつも声を掛けてくれた、やさしいおじいちゃんだった。
テレビも二人でよく見た。
いつもは一緒に住んでいるわけではないけど、たまたま家を直している間、僕は預けられたようだ。
おやつもくれたし、これは、ママはあげすぎって言っていたが、僕としては嬉しかった。
「そろそろ水戸黄門が始まるぞ、今日も一緒に見るか?」
「ニャーン(見る見る)」って預かってもらっている時は二人で会話していた。
そのおじいちゃんが死んだと、突然連絡があった。
ガンだったらしい。
僕と一緒に暮らしていた時は、すごく元気そうにしていたのに。
僕が死んだ時には、どんなことになるのだろうか。
ママやお姉ちゃんは、どうするのだろうか。
お墓に入れるのかな。
夜行性とはいえ、ずっと真っ暗なのはイヤな気がする。
とにかく、明日はお葬式なんだということだ。
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