第1章 ゆめ

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僕は、妻の優子を愛している。 僕と妻の出会いは、大学の同窓会の時のこと。僕も、優子もそういうのは苦手で一人で時が過ぎるのを待っていた。 僕は勇気を出して、優子に話しかけてみた。すると、意気投合し付き合う事になった。 そして、結婚にまで辿り着いたのだ。 僕は、妻を大切にしたし、彼女も不安はなかったようだ。 結婚記念日以外も必ず贈り物をした。ダイヤでできた指輪、ネックレス。豪華な花束。 毎日、毎日… 今は二人とも60歳。還暦を迎えた今も幸せに暮らしている。 おっと。夢を見ていたようだ。 恋する人優子との未来を。僕は、今刑務所の檻の中にいる。なにも悪いことはしていないのに。
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