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俺は手を伸ばすふりをして弘子の様子をうかがった。
すると
「じゃあ・・・着崩さずに!・・・だったら、いいよ」
弘子からの嬉しい申し出が聞こえてきた。
「マジ!?」
「・・・うん」
神様、ありがとう!
俺はなんという幸せ者なんだ!
夢が、男なら誰でも妄想する夢が、今、叶おうとしています!
ここまできたらもう、欲望に忠実になるしかない。
ニヤける頬を隠すことも忘れ、俺はゆっくりと手を伸ばした。
「やった!!そんなのチョロいって!ここから滑りこませれば大丈夫だ・・・ってあれ?」
意外ときつい衿元の間にそっと手を伸ばしてみるが、なかなか入りづらい。
「・・・どうかした?」
「なんか、ひっかかる」
衿が、思ったよりも厚く、深く忍ばせようにも、引っかかる。
しかもその衿がずいぶん下の方まで続いるようで指先が普通に沿わせても奥へいかない。しかも!
「・・・襟元を、崩さないでね?」
という条件付きだし。
「わかってるよ。ってゆーか、イメトレだと、すっと入ったのに、すっといかないんだよな・・・」
幼馴染が普段着ている男着物はすぐ下が素肌なのに。
「着物の下は長襦袢を着てるもの」
「長襦袢?」
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