2人が本棚に入れています
本棚に追加
着物姿の弘子を見るたびに欲情する俺に、からかいながらも、「けじめつけろよ」と、今日の計画を考えてくれた幼馴染の言葉。
そうだ、「20歳になったら結婚しようね」って、幼稚園の砂場であの約束をしてから、この日をずっと夢見て待っていたんだ。
花の中でも一番桜が好きだという弘子のために準備した、花束代わりの景色。
あとは、プロポーズだけだ!
よし、頑張れ、俺!
「俺さ、夢だったんだよね」
ーー脱がせ放題だぞー!
「着物の弘子を脱がせるの」
「・・・・」
・・・えっ!
はぁぁぁぁ!?
な、何が起こった?
おおおお俺、何を言った?
「着物の弘子を連れてくるの」
って言おうとしたはずがっ!
「・・・なにそれ」
隣で弘子の低い声が聞こえた。
どうする、俺!?
最初のコメントを投稿しよう!