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時計はもうすぐ午前の二時を回ろうとしてる。
ご両親は一体、この時間まで何をしてたんだろうか?
まぁ、別に興味ないからどうでも良いけど。
人の話を聞きたい、とは随分と不良らしくないセリフを吐いたな。自分でも笑けてきて涙が出る。悲しいのか面白いのか、自分を嘲笑いたいのか。それは知らんが。
慣れない部屋ではどうしても眠れる気がしない。
眠れた頃には、既に明け方だというパターンが多い。
……そうだな、眠れない理由としては。
我ながら滑稽だが、単に変な夢を見る事が多いってだけだ。本当の親の夢を見た事もある。本物に触れたいって、そう願うからだ。
寝転んで目を瞑るが、中々眠気が来ない。
頭が疲れてるのに、眠れないというのは辛いもんだ。もしかしたら病気かも知れない。
と、思ってたらスマホが着信を知らせた。
誰からだろ、そう思い画面も見ずに通話ボタンを押してお決まりのセリフを口にする。
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