別に……

7/8
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「リナちゃん……大丈夫?」 もう、返事をするのも面倒くさい。 ……一回何も考えずに目ぇ瞑ってみようかな。 すると、漸くだ。 アタイは、眠る事が出来たんだ。 それはたったの四時間だけど。 ……しかし、なんでこんな時間に様子を見に来るんだ? 「私達ね、本当はリナちゃんの事をよく知りたいのよ。でも、リナちゃんが中々話してくれないから……」 コンビニのパンをかじりながら、目も合わせずに起こしにきたご両親の話を聞く。聞くだけで話しはしないが、懲りずにこう言ってくるんだ。 「ここには、好きなだけいてくれて良い。だけど、たまには一緒に食事をしないか? 毎日じゃなくても良い。僕達はリナちゃんの事を家族だと思っている。だから、それだけは分かって欲しい」 ちなみに、アタイは下宿先でその家の飯を食った事がない。自慢じゃないが、コンビニのサンドイッチとヨーグルトで大体は足りてるんだ。ちなみに資金はご両親の好意だから、代わりに家にはちゃんと帰るようにはしてる。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!