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「リナちゃん……大丈夫?」
もう、返事をするのも面倒くさい。
……一回何も考えずに目ぇ瞑ってみようかな。
すると、漸くだ。
アタイは、眠る事が出来たんだ。
それはたったの四時間だけど。
……しかし、なんでこんな時間に様子を見に来るんだ?
「私達ね、本当はリナちゃんの事をよく知りたいのよ。でも、リナちゃんが中々話してくれないから……」
コンビニのパンをかじりながら、目も合わせずに起こしにきたご両親の話を聞く。聞くだけで話しはしないが、懲りずにこう言ってくるんだ。
「ここには、好きなだけいてくれて良い。だけど、たまには一緒に食事をしないか? 毎日じゃなくても良い。僕達はリナちゃんの事を家族だと思っている。だから、それだけは分かって欲しい」
ちなみに、アタイは下宿先でその家の飯を食った事がない。自慢じゃないが、コンビニのサンドイッチとヨーグルトで大体は足りてるんだ。ちなみに資金はご両親の好意だから、代わりに家にはちゃんと帰るようにはしてる。
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