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ここはマリリオン製薬本社の応接室だ。
「 しかし我々のようなたかがオカルト誌の取材ごときに常務が出て来るとは驚きました 」
「 何をおっしゃる 百目奇譚と言えばトリオイ製薬の関係者だ これまでも幾つもの企業を潰して来ている トリオイ製薬の最前線の精鋭部隊だと我々は認識してますよ そんな人達が敵地に乗り込んで来たんだ 警戒しない訳がない で 何の取材ですか 」
「 ほんとは怖いマリリオン製薬 」
「 はて 」
「 御霊タマキさんを御存じですか 常務と同じ姓のようですが 」
「 私の腹違いの弟ですが ただ17年前に失踪しています ここで警備の職に就いていたのですが嫌になったのでしょう 当時 私は特に親しくはしていなかったのでよくわかりません 」
「 ハンティングドック 」
「 なんですかそれは 」
「 御霊タマキさんのもう1つ名前です 」
「 ハンドルネームか何かですか 」
「 私もよくわかりません ただ裏の世界ではそう呼ばれていたらしいです 」
「 さっぱりわかりませんね ただ長年生死不明の不肖の弟が何をやらかしたか知りませんがそれがウチの会社と何か関係あるのですか 」
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