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ハルスはいつも追い詰められていた。
親の公爵からはラルクが王子として相応しくないからラルクの弱みを掴んでこいとけしかけられていた。
親のあんたが王様を王座から引きずり下ろせばいいじゃないかと理不尽に思っていた。
「なんで、俺が王子の周りを嗅ぎ回らなきゃ行けないんだ?あんたが王様を王座から引きずり下ろせばいいじゃないか!」
ハルスの言葉を聞いて公爵はフンっと鼻で笑う。
「なぜ私が危ない橋を渡らねばならないんだ?我が身の安全を確保して願いを叶えるからいいのではないか?」
ふははははと公爵は高笑いをする。
汚ねえな大人だ。
こんなのが俺の親なのか…
でも、逆らうことなどできない。
こんな親でも俺の親なのだ。
ハルスは無理やり自分を納得させた。
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