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ある時チャンスが訪れた。
中等科1年に入ってきたラルクとその番候補のタイミングがあったのだ。
ラルクは生徒会で忙しく表面上ハルスも副会長ということもあり、人の目を無視するわけにもいかずそつなく仕事をこなしていた。
でも、いつチャンスがあるか分からない準備はしっかりしていたつもりだ。
若干稚拙だなと自嘲気味な感想も生まれたが。
あからさまに犯罪を起こすわけにも行かない。
公爵家と言う看板も背負っている
公爵家に泥を塗るわけにもいかない。
なのに俺には手を汚せと言うのだ。あの親は…
「指示どうりに頼むぞ?」
俺は自分のファンを使った。
親衛隊?俺本人の魅力ではないのは分かっている。
公爵家とのパイプが欲しいのだろう…
俺は利用できるものは利用する。
それだけだ。
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