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「ふーん、それでおしまい?」
「ああ、それでおしまいだよ。何もかもおしまい。はぁ……もうほんと最悪だよ……なんでだよ……ありえねえよ……くそだよ……カスだよ……死ねよ……死ぬよ……くそ……ばかやろう……」
「何泣いてんの? てかこれってホラーなの? いい話なの? 彼氏の方はしばらくすれば彼女のことを忘れることもできるんじゃないの? 彼女は彼氏に死んでほしいなんて思うの? 家族とか悲しむんじゃないの? そもそも死んでなんか意味あるの? それって幸せなの?」
「うるさいっ! 黙れっ! 忘れる訳ねぇだろ! 最期くらい一緒に居てぇんだよ!」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
「黙るなよ!」
「あはは! 何それコント? そもそも黙るも何もなくない?」
「……」
「ふふ、ごめんごめん。ジョークだよ。黙んないでよ。まあ、その男の人が一緒にさよならしたいって言うなら別にいいんじゃない? とってもステキだと思いまーす」
「……くそっ」
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