My favorite person

2/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
最近良いことが全然ない… 先輩はインフルエンザで先週はいっっっっっっっかいも見れなかったし… テストの点数はガタ落ちだし… もうほんとにやだな… きおつけ 礼!! さよーならー みんなはリュックを背負ってどんどん帰っていく… 私は誰とも話さずにとぼとぼと部室に向かった。 今日も最悪なことがあった。 もう、ほんとにやだ。 思い出すだけでもやだ。 学校にいるのがいやだ。 もう誰とも会いたくない。 部室に着いた。 今日は誰も部活に来ていないようなので 気を紛らわすために発声練習に行った。 でもいざ発声をしにいくと発声するのもいやになった。 こんな気持ちになるなんて… 私は地面にしゃがみこんだ。 目がじわぁとあつくなって鼻がツーンとした。 頬を撫でるように涙が滑り落ちていく。 私は顔を腕にうずめた。 もう何も考えられない。 もう何も考えたくない。 「私は強いから大丈夫!!」 なんて嘘をついてるのは、ほんとは気づいてほしかったから。 なのに誰も気づいてくれない。 我慢してた気持ちが溢れて止まんなくて… あぁ、もう疲れたな。 私はしばらく起き上がれず顔をうずめたままでいた ㌧㌧ 軽く肩を叩かれた。 少しだけ顔を上げるとそこには… そこには… そこにはなんと…… 担任の先生がいた。 「三谷さん?大丈夫?」 私はまた顔をうずめて隠した。 「いや、なんもないです、大丈夫なんで笑」 と言った。 「そうか」 と言って先生は去っていった。 危ない。 なんとか顔を見られなかった。 きっと酷い顔してるんだろな…
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!