第三話

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第三話

 彼女に別れを告げられ、泥酔した挙句、確実に合意とは言えないが司にレイプ紛いなことをされた望。  実は、あれ以来、司と身体の関係が続いていた。  彼女のいた司が、男を抱くこともできたのか――なんて、そんなことはどうでもよかった。  身体だけの関係であり、二人の間に愛情の欠片は少しもない。  いうなれば、望から司への恋心が一方通行のみといったところだ。  そんな関係が続き、気づけば一年経過していた。  望は進級し、高校二年生へとなっていた。 「――あの……」 「なんだ? 俺に抱かれにきたのか?」  抱かれることが日課になるなんて馬鹿な話だと思う。  望だけが好きで、抱かれることが仕事みたいな生活が嫌で逃げ出したいと思ったことも、正直何度もあった。  そして、実際に一度だけ逃げた。  早い話、家出をしたのだ。  苦しくて、辛くて、自分を見てくれないことがとても悲しい。  彼女の代わりとして扱われているのが、とても辛かった。 「んあ、あっ」  それに、レイプ紛いなことをされて司を許したわけではない。     
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