第五話

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第五話

 ――更に一ヶ月かかりそうだ。  そう電話越しで伝えられ、一週間が経った。  時間が経つのは早いが、日々をどう過ごしていけばいいのだろうか、わからなくなってきた。  食欲はいつも以上に減り、口に含むのは水分のみ。  本当になにもする気は起きず、司の手によって開発された身体は自然と欲を求めている。なにもする気は起きないのに、欲望を解放するための自慰をする力だけは残っているなんて、馬鹿げたことだと自嘲する。  空しい気持ちを抱えたまま、性器と後孔を同時に弄りながら、快楽を得て絶頂を味わう。 「ん、あっ」  自身の指を司の指と思いながら、望は弄り続ける。 「はあッ……ん、あっ……ぁああっ!」  まだ、教え込まれた始めは、己の指を後孔に挿れるのが怖かった。それでも、教えられた通りにしないと、お仕置きとして司に指で内壁を蹂躙されたものだ。 「つかさ、さんっ……んあ、ああっ……あ、あッ――――!」  爆ぜた欲望、そして精液で汚れた手。  付着した精液を口許に持っていき、そのまま舐めてみる。 「……にがい」     
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