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君の字は、とんでもない癖字
私以外は絶対に読めない
そう、絶対に・・・
君は、私に文字の書き方を教えてくれって
頼んできたけど、先生を間違えたね
私の字はとっても読みにくいのよって
言ってるのに、君は聞こうとはしなかったね
「しょうがないなー」
私は君に字を教える
何度も何度も根気よく教えたよ?
綺麗な字が書けるように
なのに君ってば
「これは君の字じゃない、僕には分かる」
そんなこと言うから、私は君に教えてしまう
心って漢字なんて、英語のUに点をつけただけみたい
本当に君の字はとても読みにくい
まぁ、しょうがないか
教えたのは私
生まれつき盲目の君に、字を教えたのは私
君の真剣な言葉や表情に、心を奪われたから
私は君に、字を教えたよ
君の癖字は、私の癖字
私の癖字は、君の癖字
【心の底から君が好きだよ】
君が私に書いてくれた手紙
目の前が涙で溢れ、君の字がさらに読みにくいの
こんなの、忘れられないよ
天国にいる君が残してくれた手紙を
私は今も胸に刻んで忘れない
【私も心から君のことが大好きです】
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