カサブタの下、誰も知らない梅宮の日常。

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ある日のエリカとの行為の前、 エリカはおもむろにカバンから謎の錠剤を取りだし二錠飲んだ。 「飲む?」と僕もすすめられエリカと同じく二錠飲んだ。 15歳以上は二錠らしい。 いつものようにエリカの顎の先端にキスをしてから行為を始める。 直後、異変はすぐに僕の身体に生じた。 …痛い、痛い、痛い、いや痛いのではない、痛いと錯覚してしまうくらいに、気持ちが良すぎるのだ。 腰を振る度に強烈な快感が全身を隈なく襲った。 脳みそ内蔵身体の内側の全てが弛緩するような感覚、毛穴という毛穴から精液が吹き出しそうだ、いやこれ以上いくと頭から精子が噴水のごとく吹き出しそうだ。 僕はあまりの心地好さに堪らなくなり割と大きな声で喘ぐ。すると、 「…あぁっ、、すごいよザパーンっと波が来てる、声が凄く心地好く頭に響いてクルクルネクタートロトロパッキパキだよ!」 エリカはそう言うと、直ちに絶叫した。 その絶叫が僕のへその下、じかにザパーンとぶつかり、「ぼっ、ぼ、僕もクルクルネクタートロトロパッキパキだ」と振り絞るような声で言ったあと、直ちに絶叫した。 その絶叫を聞きエリカは再び絶叫した。 そのエリカの再びの絶叫を聞き、僕はまたもクルクルネクタートロトロパキパキ、つまりは絶叫した。 それが行為中延々と続き、僕もエリカもクルクルネクタートロトロパキパキを超えて、 クルンクルンネクタートロントロンのパキンパキンにまでなってしまった。 左右に飛び散る目玉を力づくで真ん中に戻し、エリカとなんとか目を合わせる。 エリカと僕、ほぼ同時に微笑むとプツンっと糸が切れたように二人揃って気絶した。
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