カサブタの下、誰も知らない梅宮の日常。

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「…さっきの薬なんだけどね、飲むと喘ぎ声が"1/fの揺らぎ"になる薬なんだよね。」 意識が戻ったあと、エリカがポツリとそう教えてくれた。 「…1/fの揺らぎ知ってる?私も詳しくはわからないし、実際誰にも詳しくはわかってはいないらしいけれど、ほらウタダとかミソラさんだとかの歌声はそうだと言うよね。つまりはそれを聞くとね、おっぱい吸ってる赤ん坊の心地になれるの、全て弛んでね、心がホワホワになるんだね。」 そう耳元でそっと囁きかけるエリカの声は未だに心地好かった。 「だから今は一緒に眠ればいいんだよ、どうせ、きっと…」 エリカはそう言って僕の顎の先端にキスをした。 僕もエリカの顎の先にキスをして、エリカの乳房の上で眠りにおちた。
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