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白く縮れた毛をした子犬はふわふわしたボールみたいで、人懐っこそうだった。茅那子は床に跪き、子犬を抱き上げた。
あれからその子の住む自宅に、栄一と共に訪れたが、その子が引っ越した後だった。
管理人さんに預けられた、その子が飼っていた子犬を連れてきた。
「あなたはお義母さんの行方を知らないの?」
茅那子は子犬に聞いてみたが、お腹を左右にゆすり、丸い鼻先をこちらに向けて、ペロペロと茅那子の頬をなめてくるだけだった。
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