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たった数年暮らしただけですが、私は一郎さんと栄一から、一生分の愛をもらえたような気がします。
それを支えにして、今、私は生きています。
できれば、また一郎さんと一緒に暮らしたかった……。
愛にはいろいろな形があります。
盲導犬の里親になるボランティアをご存知でしょうか?
子犬を授かって、里親はひたすら愛を注いで子犬を育てます。盲導犬として働けるようになったら、お別れとなります。立派な活躍をするように祈りながら、犬を見送ります。
これは、手放す愛とも言えるでしょう。
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