第1章 当惑

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「父親が誰かわからないなんて、これ以上、恥ずかしい事があるのかな」 茅那子は呟き、思わず、お腹を手で守るように押さえた。  自分が情けなくて、たまらなかった。 「こうしていても仕方がない。あの夜のことを個々に聞いて回ってみよう」 茅那子は決心を固めた。  最後の仕事に皆が忙しそうに動き回っている。
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