第二夜 「血に飢えた街」

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アズルは、そんな街の中を歩き進む、途中に幾らか感染した者達が襲い掛かって来るが、アズルはそれを確実に仕留めながら進んで行く。 だが途中で、魔法だけでは対処しきれない数の感染者に襲われる。 アズルが一体の感染者を魔法で仕留めていた時に、真横から違う感染者が飛び掛かって来て、アズルは再び魔法を使おうにも、間に合いそうになく…感染者に捕まりそうになったとき。 アズルは腰から…何かの柄の様な物を抜き取ると、それを横に振れば、先端から…縄の様なものが飛び出して、それが飛び掛かってきた感染者の首に巻き付く。 感染者は突然首に巻き付くそれを引き剥がそうと暴れるが、剥がれる事はなく、アズルはそのまま柄を手前に強く引っ張ると…。 巻き付かれた縄は…よく見れば、ゴム製の様な収縮力があり、“返し”の様な形をした細かな刃が無数に付いていて…それが、引っ張られて感染者の首から引き剥がされた時に、刃が同時に感染者の首を引き裂いて。 感染者は体をぐるりと捻るように回転させながら、首から血を吹き出し倒れ動かなくなる。 アズルは、それを再び地面に叩き付けるように振れば、表面に付いた血が弾け飛び、地面に当たりビチンッと音がして、縄はそのまま蛇のように動き縮んで行き。 最後はアズルが手にした柄の先端の穴の中へ引っ込み収まる…どうやらこれはアズルの近接戦用の武器の仕込み鞭であった。
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