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「は、初めて見る顔だが、どこの家の子だ?」ニャー。
「僕さ、あの白い家から歩いて来たの。僕が学校から帰って窓を開けると、いっつもここに座ってんじゃん、おまえ」
その時、お袋が以前住んでいたという鳥居の先の大きな白い家の方へ、鳩が一斉に飛び立った。それはつまり、お袋はあの家の人間に捨てられて、オヤジとこの神社で出会い、お袋似の可愛いキジトラ柄の俺をここで産んだ、ということだ。その後、飼猫だったお袋は、俺を育てるのに一生懸命で・・・栄養失調で天国へ旅立った。
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