猫神様の杜

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猫神様の杜

気が付くと、私は薄暗い空間にいた。 目の前には神社の鳥居があった。 鳥居の向こうには、等間隔に灯りがともっている。 これはもしや…! 私は急いで鳥居の向こう側に行こうとした。 すると、 「待つニャ!人間は立ち入り禁止ニャ!」 どこから現れたのか、2本足で立ち、槍を持った猫が二匹、私の前に立ちはだかった。 「猫神様に会わせる訳にはいかないニャ!」 猫神様…! ここは猫神様の神社なんだ! 私は何が何でもここを通らねばならなかった。 そこで。 私は床に這いつくばって、前に進もうとした。 「立ち入り禁止ニャ!」 猫にそう言われ、 「立って入ってないでしょ!これは匍匐前進!さぁ通して!」 私がずるずると体を引きずりながら前へ進むと、猫達は後ずさりをした。 そして、猫達は私の屁理屈についていけず、結果私を通す事になった。 意外とチョロかった! 私は匍匐前進のまま進んだ。 猫神様の所までどのくらいあるのだろう。
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