夜Ⅰ

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「ちょっと、寝ないで下さいよ!」 タマは私をゆさゆさと揺すった。 なんか、感触と揺られてる感がある。 それでも寝ようとする私を見て、終いにタマはニャーニャーと泣き出した。 ネ、ネコミミ男子がニャーニャー泣いている…。 私はその姿に、仕方なく起き上がった。 「もしかして、ここ二日間のアザやら土やらは君の仕業?」 私はタマに話し掛けた。 タマはピタッと泣き止むと、 「そうです。」 と答えた。 切り替え早っ! 「えっと、どういう事か説明して貰えない?」 私はタマに詰め寄った。 「話すと長いですが、探し物をしていて、あなたに手伝って貰いたいんです。」 「うん、それで?」 「終わりです。」 話短いじゃん! 「昨日まではタマの力で無理矢理手伝ってもらってました、ごめんなさい。」 タマは私に向かって深々と頭を下げた。 「何で私なの?」 「あなたと波長が合うみたいだったので…。」 えっ、それだけ!? 私がポカーンとしていると、 「どうしても、どうしても探したい物があるんです。」 タマは目を潤ませながら言った。
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