夜Ⅱ

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夜Ⅱ

夜、私は人型になったタマに話を持ちかけた。 「ね、知り合いの妖怪に頼んで探してもらったりできないの?」 「本当はご主人が見付かった事自体、伝えてはならなかったんです。」 タマはしょんぼりしながら言った。 「たぶんだけど、納骨のために来るってわかっているなら、そんなに時間がないと思う。ご家族が来たら、一日二日でご主人は供養してもらう事になると思うよ。」 「そんな…。」 タマの耳が、ますますペタン、となった。 「じゃあ、妖怪の役職とか。神様いないの?あれ、妖怪の場合は神様じゃないのかな?」 私がそう言うと、 「猫神様ならもしかすると…。」 タマはそう言った。 「じゃあその猫神様に聞いてみようよ!」 「そんな簡単に会えるお方ではないです…。」 うーん。 「じゃあ私が会いに行く、どう?」 「人間は立ち入り禁止です…。」 タマは少し、諦めかけているように見えた。
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