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翌日、俺は幸いにも休日だったので昼過ぎまで寝ていた。
起きたのは午後2時過ぎ。俺は着替えると昼飯を求めて外へ出る。
「あ」
「え?」
玄関を開けると倉田さんがいた。
「あ、あのあの!すいません、昨日寝れなかった……、ですよね……?」
倉田さんは申し訳なさそうに言う。というか自覚とかあんのか。
「あ、いや、まぁ……大丈夫です」
低身長の癒し系に潤んだ目で見上げられ、ハッキリと「うるさくて寝れなかった」だなんて言えない……。
「あの、もしかしてこれから外食ですか……?」
「はい、そうですけど……」
「では昨日のお詫びにご馳走させてください!あと、私の話を聞いていただけたらな、なんて……」
倉田さんはだんだん尻すぼみになりながら言う。
俺はそんな倉田さんを連れ、近くのファミレスに入った。
注文を終えて飲み物を取ってくると、倉田さんは緊張した面持ちで口を開く。
「あの、良かったら私のソフレになってください!」
訳の分からない言葉にウーロン茶を飲んでた俺はむせた。
ソフレってなんだ?新しいセフレの言い方か?いや、にしたってなんで俺?どういう事だ?
「す、すいません、ビックリしちゃいましたよね……」
倉田さんは申し訳なさそうに言う。
「あ、いや……。まずソフレ?ってなんですか?」
「添い寝フレンドの略です。私、無意識にストレス溜めてるみたいで……。というかストレスに疎いみたいなんです。そのせいか、夜になるとストレスが寝言として出ていくそうで……。誰かと一緒に寝ると平気みたいなんです」
……理屈は分からないけど分かった。しかし倉田さんは俺にそんなこと頼んで危険だとは思わないのだろうか?
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