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某県N市には桜で有名な公園があった。
世に桜の綺麗な場所はごまんとあれどここの桜は別格だと言われた。花見の時期ともなれば数万の人が集まり、花見の時期でなくとも数万の人が集まる。そんな公園だった。
その中でも特に人の目を引く一本の桜があった。大桜と呼ばれ公園の目玉であった。他の木よりも一回り大きく、幹も一回り大きい。当然ながら花の数も多く、散り際の桜吹雪などは圧巻であった。
しかし、いつ頃からか「木に登ろうとして転ぶ」「枝で手を切る」などの事故が多発した。しかし原因が分からないためいつからかおばけザクラと呼ばれるようになった。
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