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「そう思うのなら私を助手にした方が都合がいいんじゃないですか?秘密をばらされたら困るでしょう?」
教授は少し考え込んでから言った。
「彼も一緒ならいいだろう」
そして要の肩に手を乗せると、ニヤリと笑って言ったのだ。
「君の夢は美味かったよ。御馳走様」
要は身震いし、即座に私を抱えて研究室を飛び出した。
その後、千織教授の行方は分からなくなった。
私は相変わらず一日の大半を眠っている。人生を二度味わいながら。
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