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「おはよ」
私は高校2年生になった。
もちろん、生まれつきの碧い目も変わることはないし、神社でお祓いの仕事をたまに手伝ったりしている。
「あら、吹雪。おはよう」
お母さんがキッチンから顔を出した。
トーストを焼く香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
私は鼻をクンクンさせ、鼻一杯に香ばしい匂いをため込んだ。
「今日もトースト?」
確か昨日もだった気がする。
「あら?昨日は卵のせだったでしょう。今日はジャムよー」
やっぱトーストじゃないか。
この母親は料理が苦手で、よくトーストを焼いているのだ。
得意料理はなんですか?
と、問われたら、「トースト!」と元気よく言えるくらい毎日トーストを焼いている。
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