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「ねね。今日、転校生来るらしいよ~」
「え?急だね。男子?女子?」
「それが超絶イケメンらしい」
きゃーっと叫ぶ女子達の会話でさえ可愛らしい。
まるで仏のような気分になった吹雪は、朝のホームルームまでは天国へと昇天していた。
「みんな、おはよう」
先生が入ってきて、健康観察をする。そして今日欠席者がいない事を確認すると、「今日、転校生が来るぞ」と言った。
当然ざわざわとなるクラス。
へえ、転校生が来るんだ。
ぼーっと窓の外を見ていると、先生が転入してきた生徒を呼んだらしい。
ぴんとした姿勢で歩いてきたその少年は、青い艶やかな髪、耳は無いがあのつり目。
あれ?どこかでみたこと、ある?
「狐塚 佑です。よろしくお願いします」
と、私の顔を見てニヤリと笑ったのだ。
あの憎たらしい笑み。間違いなく、アイツだ。
「えええええええええ!?」
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