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温かい家族に看病される中、全てを思い出した私はある決心を固めていた。
一週間ほど安静にし、自宅に戻ると家族は私を温かく迎えてくれる。
時はたち、ようやく落ち着きだしたある日、学校から帰宅すると私は便箋を取り出し、サラサラとペンを走らせていく。
便箋を真っ白な封筒に入れ、机の上に置くと、私はTシャツとジーパンに着替え、肩にバックパックを背負うと、一人家を出て行った。
そのまま学校へと向かい退学届けを提出すると、真っ赤に染まった夕日をじっと眺めていた。
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最近の妹の様子がおかしいと感じていた敏明は、先に家に帰った彼女を追いかけるように急いで帰宅すると、慌てて彼女の部屋へと向かった。
誰もいない綺麗に片づけられた部屋の中には、一通の封筒が置かれている。
焦るように封筒から便箋を取り出すと、良く知る字が並んでいた。
[親愛なる家族へ]
今までなにも言わず、本当の家族の様に育ててくれてありがとございました。
育てて頂いた恩は必ずお返し致します。
こんな形で居なくなる私を許して下さい。
さようなら
敏明はその手紙を握りしめると、勢いよく外へと飛び出した。
彼女がどこに行ってしまったのか、まったく検討がつかない。
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